■はじめに
WBSACVLXY-1ボードでUART0を使用する手順を説明します。
WBSACVLXY-1は太陽誘電社の無線LANモジュールWYSACVLXY-XZを実装した評価ボードです。
太陽誘電社 WBSACVLXY-1
https://www.yuden.co.jp/jp/product/cate ... XY-XX.html
eForceのuC3 WLAN SDKにはWBSACVLXY-1で動作するサンプルプログラムが収録されています。
μC3 WLAN SDK
https://www.eforce.co.jp/products/wifisdk
サンプルプログラムは、UART1 (評価ボードではUSB経由でUART1に接続されています。)を使用しますが、
それをUART0へ変更する手順を説明します。
■ハードウェア
・評価ボード
WBSACVLXY-1 (太陽誘電社)
UART0は評価ボードの次のピンへ割り当てられています。
J3
3ピン UART0_TXD
4ピン UART0_RXD
・UART-USB変換ケーブル
PCと評価ボードを接続するためにUART-USB変換ケーブルを使用します。
今回はTTL-232R-3V3を使用します。
TTL-232R-3V3は以下で購入できます。
秋月電子通商
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-05840/
Digi-key, mouser, などのインターネット通販でも入手できます。
・評価ボードとUART-USB変換ケーブルと接続
評価ボードのUART0_TXD (J3 3ピン)とUART-USB変換ケーブルのRXを接続。
評価ボードのUART0_RXD(J3 4ピン)とUART-USB変換ケーブルのTXを接続。
黄色の線が評価ボードのJ3 3ピン(UART0_TXD)
白色の線が評価ボードのJ3 4ピン(UART0_RXD)
UART-USB変換ケーブル
■サンプルプログラムの変更
(1) コンフィグレータでポートの機能を設定します。
GPIO_2をUART0_TXDへ変更
GPIO_3をUART0_RXDへ変更
①88MW300タブを選択
②PORTをクリック
③0-15タブを選択
④GPIO_2, GPIO_3の設定を変更
(2) コンフィグレータでUART0の機能を設定します。
①UART0をクリック
②「使用する」へチェック
③「デバイスID」を入力
任意の文字列を入力できます。後で説明するサンプルプログラムのコードの
標準COMポートのAPIの引数となります。
(3) コンフィグレータでソースコードを出力してください。
(4) サンプルプログラムのソースコードを編集しmす。
使用するサンプルプログラムはWLAN SDKのサンプルフォルダの「WBSACVLXY-1」フォルダを例として説明します。
標準COMポートのAPIの引数を(2)で設定した「デバイスID」へ変更してください。
標準COMポートの各関数の詳細は「μC3/Compact ユーザーズガイド」を参照してください。